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野趣を楽しむ~ガザミ三昧~

9月長月に入りましたが、みなさまいかがお過ごしですか?
レストラン【サミン】厨房便りです。
一部地域では大雨被害、片や水不足のニュースが流れる毎日。
みなさまの安全・安心な暮らしをと、お見舞い申し上げます。

という西表も、先日、竹富町水道係より
” 水道水の節水のお願い ”のお知らせが届きました。
水不足とは無縁の土地柄と思っていたのでちょっと驚きです。
河川の水量アップにつながるほどではありませんが、
西表はここ数日、曇りや雨の日が続いていて、
大地や植物だけでなく人間も深呼吸、少々潤った感じです。

「厨房便り」と銘打ちながら、お料理の話題から離れていましたので、
今回は、ガザミ関連メニューをご紹介させていただきます。

       gazami6.jpg

まずは、ランチメニューの中でも人気の『ガザミそば』。
ガザミからでる旨味のみで仕立てた出汁でお召し上がり頂いています。
お味をなんとお伝えしたらいいのか悩むのですが、
” 野趣あふれる ” という表現が私の中では一番しっくりきます。
良い意味で泥臭いといいますか、
西表の大自然の中で生きていたんだな~という感じの味?です。
もちろん化学調味料は不使用の、ガザミの持ち味満載のそばです。
上に乗っているガザミの大きさは入荷したガザミ次第。
ということで、お椀からはみ出しそうなカニ爪が乗ることも!!
どのようなガザミの身がトッピングされるかは、
おみくじ感覚でのお楽しみ、ということでご了承下さいね。


 gazami4.jpg   gazami5.jpg

続いては、ガザミの姿蒸しです。
でもその前に、まずはランチでガザミソバをお召し上がり下さい!!
そうすると想像できる濃厚なカニの香りと旨味(笑)

ディーナーでのご予約をお受けしておりますょ。

あれだけの美味しい出汁を出すガザミを、
旨味を封じ込めつつそのまま蒸し上げるので、
味が凝縮されているのはいうまでもないですね。
野趣あふれるガザミを丸ごと一匹なので、
この際、お行儀など気にせずワイルドにお召し上がり下さいね。
自家製ポン酢とレモン(シークワァーサー)とともにどうぞ。

ガザミの横は、エビのようなカニのような不思議な風貌のアサヒガニ!!
一部のダイバーの間では人気の甲殻類ですね。
ちょうどガザミと一緒に蒸し上がっていたのでついでにご紹介。
連泊のお客さまのディナーの食卓に上ることがあります。

高級食材につき、まだ味見をする機会を得ないので、
料理長にお味を聞いてみたところ・・・・・

  『 アサヒガニ 』の特徴は、蒸すと鮮やかな朱色になるところです。
  真っ赤ではなく、オレンジに近い赤色で、朝陽のように赤いので
  『 アサヒガニ 』と呼ばれる(?)のでしょう。
  味はというと、淡いカニの風味が漂い、身はふっくらとして、
  堅くもなく柔らかくもなく、やさしい味わいのカニです。
  『 ガザミ 』が野性的で男性的な味わいとすれば、
  『 アサヒガニ 』はしっとりとした女性的な味わいとでも言えます。

という、思い入れのこもった答えが返ってきました。
ガザミ&アサヒガニ ダブルの予約が必要ですね(笑)

  gazami1.jpg   gazami2.jpg

ところで、簡単にガザミといっているこのカニですが、
正しくはノコギリガザミといいます。
目の横の甲羅の部分を見てみると名前の由来に納得ですね。
調理する前にきれいにお掃除をするのですが、
ちょっと油断するとこのノコギリにやられてしまうので要注意です。
何度、痛い思いを思いをしたことか・・・・。

このノコギリガザミ。
マングローブの中で生活するというイメージが強いのですが、
中には、マングローブのような泥環境ではなく、
海水域で生育するものもいるとのことです。
写真で違いが伝わるでしょうか?
マングローブのガザミは黒茶っぽくて加熱前はちょっと汚い目。
それに対して海のガザミはブルーベースのボディーで美しい目。
写真の個体では、微妙すぎてわかりにくいですね。
いずれにしても、生育環境に体色をあわせて身を守る。
自然界のセオリーとはいえ、生命の不思議ですよね。

ガザミが身を守る術というと、もちろんそのハサミ爪なのですが・・・・。
今回、写真用に何気なく選んだガザミ君。
手前の個体の右の爪をよく見てみると・・・・

       gazami3.jpg

          ”グゥ~”

一度おれてしまった爪が、
厳しい環境の中で生き延びる・・戦う・食べる・・為に、
変形しつつも新たに再生したようなのです。
初めて気がついた発見だったのでオバァに見てもらったところ、
”よくあることだよ”と、軽く交わされてしまいました。
とは言うものの、生命の力強さを感じさせられる発見でした。

                       サミン厨房 Mi!

by   at 03:40
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